- 朝起きたら、疲労で体が動かない
- 信号で停車中、後ろから車に追突される
- 雨の日に滑って転倒、手首を骨折
もし明日、配達できなくなったらその瞬間、収入はゼロになる。それが、フードデリバリー専業配達員という働き方の「本当の怖さ」だ。
いま収入があっても、健康でも、アプリが鳴っていてもたった1つの事故、たった1回の病気で、すべてが止まる。
「そのとき、自分を守ってくれるものは何かあるか?」この問いに、はっきり「ある」と答えられる人は多くないだろう。
そこでこの記事では、フードデリバリーの配達員が抱えるリスクと、その対策についてリアルに掘り下げていく。

教官のプロフィール
- フードデリバリーの配達員歴4年
- ブログ歴4年
- 運営してきたブログ数5つ
現在は配達員、ブログ、WEBライター、ホームページ制作の4つの収入を軸に生きている。元専業配達員だった頃の苦悩から脱却した戦略を、同じように悩む配達員たちに向けて発信している。
フードデリバリー専業配達員の最大のリスクとは

フードデリバリーの仕事には、自由がある。好きな時間に働き、好きなエリアを走る。面倒な上司もいなければ、会議も出勤時間も存在しない。
だがその自由の裏には、ある大きなリスクが潜んでいる。
それが、「働けなくなった瞬間、収入がゼロになる」という構造的な脆さだ。
事故や病気は、ある日突然やってくる

フードデリバリーの配達員は毎日、リスクの中を走っている。自転車でもバイクでも、交通事故は常に隣にあるのだ。
- 車に接触される
- 雨でスリップして転倒
- 店先や配達先の階段を踏み外す
命に関わらなかったとしても、手首や足を折れば1ヶ月以上稼働できない。

さらに、インフルエンザや胃腸炎、ぎっくり腰やコロナなどの体調不良による休業も現実的なリスクだ。
ウーバーって保険あるんじゃないの?と思っている人へ


「事故に対してはフードデリバリーの運営会社の保証があるから大丈夫でしょ」と思っている人はいるだろう。
たしかに、ウーバーイーツをはじめ、各フードデリバリーのプラットフォームには配達員向けの保険制度がある。これは事実であり、決して「無保険だから危険」と不安を煽るのは違う。
しかし、保険制度には以下のように、限界があるということを知っておかなければならないのも事実だ。
- 対人・対物賠償責任保険:配達中に人や物に損害を与えた場合の補償
- 傷害補償制度:配達中に事故などで負ったケガに対する医療費や入院費の補償
どちらも、配達中の事故に限り、適用される。この仕組みはありがたい。実際に救われた人もいるだろう。



だが、生活を守るには明らかに以下のものが足りないということがわかるだろうか。
- アプリをオフにしている間の事故(待機中や帰宅中など)
- 病気や慢性的な体調不良
- 働けない期間中の収入補填や生活費
- 精神疾患、長期の療養、家族の介護などに伴う離脱
つまり、事故で一時的に通院する程度なら助かるが「数ヶ月働けない」ような事態には耐えられない。
その間、家賃もスマホ代も保険料も容赦なく請求される。
守ってくれるのは「一部」だけで、生活そのものを守ってくれる制度ではない。



これはフードデリバリー業界に限らず、フリーランスの宿命のようなものだ。その点で言えば、配達員は、フリーランスの中ではまだ保証がある方だと言えるだろう。
自由を守るには自分で備えを作るしかない


ここまで不安にさせることを言ってきたが、別に配達員としての自由を手放す必要はない。
だが、その自由を守るためには自分で生活の土台を作るしかないのだ。
だからこそ、以下のような副収入をつくることを強くおすすめする。
副業を始めてみる


- ブログ、SNS、YouTubeなどで情報発信をして広告収入を得る(アフィリエイト)
- WEBライターやホームページ制作など、スキル販売や簡単な在宅ワークをする(クラウドワークスやココナラなど)
これらの副業は、低コストで始められるし初心者でも始めやすい。
上記の副収入があると、ケガや病気で休業しなければならない時でも、収入源になるのは大きい。
ただし副収入とはいえ、初めからいきなり稼ぐのは難易度が高い。
だからこそ、なるべく早く始めて、稼げる力をつけるべきなのだ。



いつでも遅すぎるということはない。ただ、本当に遅いのは「配達できなくなった瞬間」だ。後から「あの時ブログを始めてたら…」とならないことを私は願う。
投資で資産形成を始める


- つみたてNISAや仮想通貨で、配達の利益の一部を将来に備える
- 配達と並行して「働かなくても増えるお金」を持つ
副業と同時に資産形成もしておくべきだ。これは、ケガや病気への備えとは別に「老後の備え」として今すぐにでもやっておきたい。
配達員は厚生年金ではないため、将来もらえる年金は一般の会社員よりも少なくなる。
しかし、物価上昇の歯止めが効かない今の日本において、会社員でさえ老後の不安を抱えている状態だ。
そんな中、専業配達員が将来のための資産形成をしないという選択肢などあるだろうか。いいや、無い。



理想は、今の生活費をフードデリバリーの配達報酬で賄い、副収入を資産形成に回すことだ。株式投資はDMM.COM、暗号資産はコインチェックが大手で安心だぞ。


まとめ:「働けない=終わり」ではいけない
フードデリバリーの配達員にとって事故・病気は他人事ではない。明日、自分がその立場になる可能性もある。
そしてそのとき「守ってくれる何かがあるか?」という問いの答えが人生を左右するだろう。
今のうちに、小さくてもいい。「配達できなくても収入がある仕組み」や「生活を守るセーフティネット」を育てていくべきだ。
それが本当の意味で、自由な働き方を守ることにつながるだろう。