フードデリバリーの配達員だけで、5年後・10年後も生活できる?

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「この働き方、5年後、10年後も続けられるのか?」

専業配達員の生活に不満はない。自由に働ける。人間関係のストレスもない。即金性も高い。今月の生活費はなんとかなる。

今は生きられる。

でも、その先は?今はなんとか回っている日常が、年齢・家族・老後といった人生の節目を迎えたとき、そのまま通用するだろうか?

そんなふうに考えるフードデリバリーの配達員は多いだろう。

そこでこの記事では、フードデリバリー配達員としての働き方と将来への影響について、ライフステージの観点から掘り下げていく。

教官

教官のプロフィール

  • フードデリバリーの配達員歴4年
  • ブログ歴4年
  • 運営してきたブログ数5つ

現在は配達員、ブログ、WEBライター、ホームページ制作の4つの収入を軸に生きている。元専業配達員だった頃の苦悩から脱却した戦略を、同じように悩む配達員たちに向けて発信している。

目次

年齢を重ねるたびに体力は確実に落ちる

配達は完全な体力仕事だ。10代・20代のうちはいい。多少の無理も効くし、1日中走っても疲れは抜ける。

だが30代40代と年齢を重ねるごとに、体力の衰えとケガのリスクは確実に上がる。

  • 夏の炎天下が年々きつくなる
  • 冬の冷えが関節にダメージを与える
  • 小さな段差でバランスを崩すようになる
  • 1日走った後の疲労が翌日に残る

「走れなくなったとき自分には何が残るのか?」この問いは、歳を取るほど重くなっていく。

教官

私も筋肉痛や腰痛、肩こりなど、昔は感じていなかった体調の変化を感じている。

結婚・出産・子育てに必要な安定はあるか?

自由な働き方は、独り身のうちは快適だ。

だが、誰かと一緒に生きていくライフステージに入った瞬間、その自由は重荷にもなる。

  • 社会保険が不十分で、出産費用や扶養控除が使いづらい
  • 教育費や養育費を考えたとき、フードデリバリーの収入では将来設計が立てにくい
  • 子どもが病気のとき、仕事を休んでも補償がない
  • 家族を守るための保険や資産形成が後回しになりがち

「フリーランスはリスクが高いから」という理由で、結婚や出産に踏み出せない人も増えている。

教官

税金や物価は上昇するのに、収入は低い。今後も配達報酬が下がる可能性が考えられる中、とてもじゃないが家族を持つという選択はできない。

賃貸・ローン・信用など社会的な壁にぶつかる時がくる

フードデリバリーの配達員という働き方は、社会的信用が薄い。

これは感覚ではなく、現実として存在している評価である。

  • 賃貸の審査で落ちる(職業・年収・勤続年数の問題)
  • クレジットカードが作りづらい
  • 車や住宅のローン審査で苦労する
  • 家族の扶養や健康保険の手続きが複雑で面倒

安定した職歴や収入証明が求められるシーンは、年齢とともに確実に増える。

そのとき「フードデリバリーを5年続けています」と言っても、相手は「じゃあこの人に長期の契約を任せて大丈夫か?」と疑うのは当然のことだ。

教官

悲しいが、これが現実だ。

老後の年金に希望はない。働けなくなったら詰む

今の日本では、国民年金だけでは、老後の生活はほぼ成り立たないだろう。今でさえ年金問題は深刻だ。

フードデリバリーの配達員は個人事業主扱いなので、厚生年金には入っていない。

つまり、会社員よりも将来もらえる年金額がかなり低いということだ。

  • 月6万円〜7万円程度の年金で生活していけるか?
  • 60歳を過ぎても自転車やバイクで配達を続けられるか?
  • 万が一、病気や介護状態になったら、生活はどうなるか?
教官

こうした将来の現実的な問題に備えていなければ、老後の生活は確実に詰むだろう。

今は大丈夫。そんな生活が崩れる未来は近い

以下の例に挙げる「今」は永遠ではない。

  • 今は体力がある
  • 今は1人で暮らしている
  • 今は健康
  • 今は事故に遭っていない
  • 今は親も元気で、介護の心配もない

今の生活が回っているのは、偶然が積み重なっているだけかもしれない。

1つの歯車がズレた瞬間、生活は簡単に崩れるかもしれない。

フードデリバリーの専業配達員はそんな状況にいることを忘れてはいけないのだ。

教官

怖がらせることばかり言って、正直心苦しい。でも、私たちフードデリバリー配達員は、この現実から目を逸らしてはいけないんだ。

未来のために今できることをすぐにやろう

「会社員に戻れ」とは言わない。だが、フードデリバリーだけで生きていくのは、あまりにもリスクが高い。

(戻れるなら会社員に戻る選択肢ももちろんありだ。)

だからこそ、今のうちから備えるべきことがある。

少しでも収入源になる副収入を育てる

フードデリバリーの専業配達員は幸いなことに、自由な働き方ができる。だから、副業はいくらでも可能だ。

そして、以下の副業はフードデリバリーのように自由な稼ぎ方ができるため相性が非常にいい。

  • ブログ、SNS、YouTubeなどのアフィリエイトによる収益化
  • 自分の経験やスキルを活かした在宅ワーク(ホームページ制作等)

月10,000円でもいい。配達以外の収入があることが心の支えになるのは間違いない。

教官

実際に私は、ブログを始めて月7万円の副収入を実現した。その後ブログで学んだことを活かして、WEBライターやホームページ制作の仕事もとることができた。

将来のために資産形成を始める

今は、安定しているサラリーマンですらNISAや暗号資産などで資産形成を始めている。なら、なおさら専業配達員は資産形成を今すぐにでも始めるべきだ。

資産運用をするときのマインドは以下を参考にしてほしい。

  • つみたてNISAや暗号資産など、少額から始められる長期投資
  • ブログで稼いだ利益を、投資に回す
  • 「ブログで稼ぐ」と「投資で増やす」をセットで考える

「会社員は投資に回す余裕があるからできるんだ」と思っている人がいるかもしれないが、彼らも生活を切り詰めて投資資金を捻出している人がほとんどだ。

だから、あなたも自分の生活費を見つめ直すことから始めてみてくれ。

教官

生活に無駄はないか。毎晩の酒は本当に必要か。パチンコ以外のリフレッシュ方法はないか。休憩中に吸うタバコは減らせないか。とにかく無駄を減らすんだ。

社会的信用を維持する

フードデリバリーの専業配達員は社会的信用が低いという事実は変わらない。

だから、せめて信用を損なうような行為は絶対にしてはいけない。

例えば以下のことは気をつけてほしい。

  • 確定申告をきちんと行い、収入証明を用意する
  • 履歴のある口座・カードを持ち、継続的な利用実績を残す
  • 場合によっては、アルバイトで雇用歴を積むのも選択肢のひとつ
教官

クレジットカードの未払いや税金の未納もNGだ。苦しいのは分かる。でも、これらは社会的信用に直結するから、未納の場合は、なるべく早く精算しよう。

まとめ:「いま」と「これから」を分けて考える力が必要だ

フードデリバリーの配達員という働き方は、いまこの瞬間の生活には向いている。

だが「これから」を考えたとき、それだけに頼って生きていくのはあまりにも危うい。

  • 5年後、体力は?
  • 10年後、収入は?
  • 家族を持ったとき、自分は支えられるか?
  • 老後に、今と同じように走り続けられるか?

この問題に備えられるのも今だけだ。

将来の自分を守るために、今この瞬間から動き出そう。

それは、自由な働き方を守り続けるための大きな一歩だ。

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